現代版の無い職商法
こんにちは、めのんです!
ちょっと前になりますが、特定商取引法について調べていたときに気になる取引形態がありました。 「業務提供誘引販売取引」というのですが、昔流行した悪徳商法への対策のようなんです。
その昔流行した悪徳商法について私なりに調べてみました。
子育てや介護などで外に働きに出られない主婦などを狙って、
- 誰でも
- 簡単に
- パソコンを使って
- 在宅で
- SOHO
仕事ができるという謳い文句で、働き手を募集していたようです。 ただし、仕事を始めるためには、決して安くない機材や教材を購入させられたり、システム使用料といった名目で月々費用負担を強いされていたそうです。 それでもちゃんと仕事があって、十分に元を取れるならいいのですが、実際には最初だけほんの少し仕事を紹介しただけで、あとは仕事が無いということが多かったといいます。
バブルが崩壊した1990年代ごろから現れて、インターネットが普及した2000年代に入って爆発的に広がったようです。 「パソコンを使って」というところが当時としては目新しかったのでしょうが、結局は内職なんですよね。 そこで、この手の悪徳商法は「内職商法」と呼ばれていたとのことです。 さらには、実際には仕事が無いので「無い職商法」とも呼ばれていたようです。
これを調べていく中で、今でも似たような話があるなあと思いました。
- 文系でも
- 〇日で
- プログラミングを学んで
- リモートで
- フリーランス
のように、多少アレンジは加わっていますが、楽をしてお金儲けをしたいと考える人たちを狙った悪徳商法があるように思います。
昔の内職商法のターゲットになった人たちも、子育てや介護で外に働きに出られないとか、中高年でリストラにあったけれど再就職できないとかの事情があったように、現在でも似たような事情を抱えた人たちが少なくないと思います。 そういう人たちを食い物にする悪徳業者は本当に許せません!
それでも昨年ぐらいまではプログラマーは売り手市場だったこともあって、「無い職」にならずに済んでいた方々も多かったと思います。 ところが、昨年末あたりから景気が悪化し始めました。 そこに今回の新型コロナウイルス感染症による大不況が直撃しました。
今後は、高いお金を払ってプログラミングを学んでも、結果として「無い職」になってしまう方々がたくさん出てくるのではないかと心配しています。
今後、この手の悪徳商法はいろいろなアレンジを加えて、弱い立場の人たちを食い物にしようとすることでしょう。 騙されないためにも、こういった歴史に学ぶことも大事なんじゃないでしょうか?
それでは!!